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「ミリオンダラー・ベイビー」 ~七夕のハートウォーミング~

ミリオンダラー・ベイビー
クリント・イーストウッド監督 2004年 アメリカ

天気図見てもずーっと梅雨前線が日本列島の南側に横たわったまんまで、なんだか今年は夏が弱いのかなーと思ってたらいつの間にか七月。 仕事に追われたりだらけたりしてるうちにどんどん月日が経ってゆく。
今日は久しぶりに午前中で仕事が終わったので(一日休みだと夕方まで寝てしまう)珍しく目の覚めた状態で都心に居ることができた。 ずっと見よう見ようと思ってた映画なんかは、こういうときに見ないとそのまま見逃してしまうのです・・・。 「ミリオンダラー・ベイビー」だけはちゃんと劇場で見ておかないとっ。

クリント・イーストウッドの映画はなんとなく銀座より新宿で見たいなーと思い、 次の上映時間まで、今にも降り出しそうな蒸っし蒸しの新宿をうろうろして、 三越の上にあるジュンク堂で今年出た木村敏の新刊本「関係としての自己」など買ったりしつつ(最近全然活字読めないのに買ってどーする)時間を合わせて劇場へ。
久しぶりのピカデリーは椅子だけやたらよくなってて、画面はちと小さめ。もうじき公開も終わるし、宣伝に乗せられた人ももういないのか、 午後4時からの回ってこともあってか、なにしろガラ空きだったので、前の方に座っても邪魔になる頭もなくてよい感じ。
イーストウッド映画オキマリの、舞台となる街を見おろすいつもの冒頭の空撮シーンもなく、いきなり始まったボクシングシーン。 クリントはうだつのあがらない、どこにでもいそうな疲れたオヤジの役。 淡々と進む物語とてらいのなさすぎる画面にちょっと弛緩と物足りなさを覚えたまま見ていたら、ヒロインの試合ぐらいから急に画面のテンションがぐいっとあがった。 と思ったら途中でそれもいきなり断ち切られて、憤りも興奮もないままに、優しく静かなエンディングを迎えた。
一言で言うなら「本当にささやかな、小さな切ないラブストーリー」という感じかなあ。 前作の「ミスティック・リバー」がキツかっただけに、拍子抜けするほど何気なくさりげない映画だった。んまあ、ボディブローみたく、後からじわじわ来るんだけどねー。
感動映画にありがちのこれみよがしなお涙頂戴シーンも一切なくて、かと言って、いつものように見終わってからわけもわからずこみ上げてくる熱いものもなくて、 ふんわりした優しい気分でエンディングロールを見てた。欲を言うならヒロインのヒラリー・スワンクの躍動する肉体をもっともっといっぱい見ていたかったけど、 途中で起きる出来事をあらかじめ映画を見る前に知らされてしまっていた俺がそんなことを言うのもちょっと変か・・・
近年のイーストウッド映画は、反復を許さぬ(というか反復しても無意味な)「現実」と同じ一回性がどんどん強くなっているから、 もしかすると、ネタばれされてしまっていた俺には、この映画はちゃんと見ることができなかったのかもしれない。
でも、なんにしても「ハートウォーミング」ってのは本当はこういう映画のためにある言葉だなーって思ったよ。 この映画がなんでアカデミー賞を撮ったのか、政治的な裏事情があったんだとしてもとても不思議。 宣伝文句を信じて感動的なアカデミー監督賞受賞作で泣きに来た人たちは怒るべきかも?w
後でパンフレットを読んだら映画の途中で出て来る心ふるわせる笑顔の天使の役の子供は クリントの一番小さな娘(!)のモーガン・イーストウッドだそうで、とにかく「ミスティック・リバー」の痛みを癒してくれるに十分な優しい映画でした。

映画が終わってから、今度はすどうかよのライブへ。 どうやら、映画を見ていた間に雨が降ったみたいで、外はぐっと涼しくて湿った風が気持ちいい。
イーストウッド映画を見た後に予定を入れて大丈夫かなあ、とちょっと心配してたけど、「ミリオン・ダラー・ベイビー」は思いのほか優しい映画だったから、 その後のライブもゆっくり楽しめる状態で、こちらもまた「ハートウォーミング」なライブだった。七夕スペシャルということで3組の演奏があって、すどうかよは一番最後。
相変わらずというか、ますますというか、独特の「かよワールド」はキテレツで優しい。 童謡とブラジルコンテンポラリーとジャズとゲストの循環呼吸鍵盤ハーモニカとかよのピアノとアコーディオンと歌声がごちゃまぜてんこ盛りで、 帰り道では彼女の「ゴーヤの花」って曲がずっと頭を回る始末。

こんなかんじで、激しいテンションも大げさな感動もないまま淡々としっくりと確実に、だんだん今年の夏が始まってゆく~。曇天ばかりの空梅雨はいつ明けるのかな・・・



クリント・イーストウッド関連のtext
アカデミー賞のクリント・イーストウッド
クリント・イーストウッドのインタビュー番組
「a Perfect World」
「トゥルー・クライム」
「父親たちの星条旗」
「硫黄島からの手紙」 ~悲情から非情へと向う、ただ独りきりの行軍~
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