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国立科学博物館「化け物の文化誌」展&新館常設

ばけもの

見たい展覧会がいろいろある。

科博で開催されている化け物の文化誌展。(→公式サイト
東博の仏像展。(→公式サイト
期間限定で一般公開される東博裏の庭園。(→公式サイト
江戸東京博物館の肉筆浮世絵展。

などなど。

朝はやくから出かけて、上野での予定を一気に片付けようと思った。


と思ったら寝坊ー。。
到着した上野はもう昼下がりで、陽気な昼顔がお出迎え。
ひるがお

とりあえずすぐに見終えそうな科博へ。

企画展の大英博物館のミイラ展とかで
会場は異様に混んでいてびっくり。
こっちは常設だけが見たいのに、
小学校の団体やらなんやらで混み混みだー!ヽ(`Д´)ノ

化け物の文化誌は期待したほど図譜が出ていなくてちょっと残念。
やっぱり科学博物館の展示だし東博とは違うんだろうなあ。
それでもヘタ一生懸命な河童図とかあってよかったw

各地から取り寄せた河童、天狗、双頭の人魚のミイラは
当時の職人の手によるものだそうで、
ネコの頭蓋骨や鳥の足骨や紙などを使ってできているらしい。
その出来の良さに海外にも輸出されていたとか。

化け物の文化誌の中で紹介されていた
明治時代の物理学者、寺田寅彦の言葉が面白かった。

夏目漱石邸にも出入りしていたというこの人は
物理学者でありながら随筆家、俳人でもあったそうな。

曰く
「人間文化の進歩の道程において発明され創作されたいろいろの作品の中でも「化け物」などは最もすぐれた傑作と言わなければなるまい。化け物もやはり人間と自然の接触から生まれた正嫡子であって、その出入する世界は一面には宗教の世界であり、また一面には科学の世界である。同時にまた芸術の世界ででもある」

「昔の化け物は昔の人にはちゃんとした事実であったのである。一世紀以前の科学者に事実であった事がらが今では事実でなくなった例はいくらもある。たとえば電気や光熱や物質に関するわれわれの考えでも昔と今とはまるで変わったと言ってもよい。しかし昔の学者の信じた事実は昔の学者にはやはり事実であったのである。神鳴りの正体を鬼だと思った先祖を笑う科学者が、百年後の科学者に同じように笑われないとだれが保証しうるであろう。 」

「化け物がないと思うのはかえってほんとうの迷信である。 宇宙は永久に怪異に満ちている。 あらゆる科学の書物は百鬼夜行絵巻物である。 それをひもといてその怪異に戦慄(せんりつ)する心持ちがなくなれば、もう科学は死んでしまうのである。 」

理系と文系の融合による研究と随筆の発表。うーん、素晴らしい。
青空文庫などでこの人の文章が読めるようなので興味がある方は見てみてください。

「化け物の進化」(→青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2346_13810.html

「科学について」(→青空文庫


別会場では南方熊楠展も開催されていてキノコや菌の資料がいっぱいあった。
http://www.kahaku.go.jp/event/2006/10minakata/index.html

薄く斬ったキノコをノートに貼付けてあったりして
この人もまあ寅彦の言う「化け物」に取り憑かれた人なんだろう。

でもやっぱり本物のシダやキノコが押し花されているよりも
それを描いた図譜の方にのみ興味を惹かれてしまう俺であった。
ほんとに根っからのド文系なんだなー、俺は。


続いてせっかくだから、と常設展示へ。

科博は子供の頃に恐竜の骨を見た覚えがあるけど
ほんとに30年ぐらいぶりなのでほとんど覚えてない。

奥に行くと新館があって、こんなに広い敷地だったのかと思う。
最近は見せ方がデザインされていて、なんか未来チックw
かはく新館<

でも内容は昔と変わらず
宇宙の誕生から地球上の生物の進化の過程、微生物から恐竜、
海の生物、地上の生物、人間の誕生からその発明、科学まで…
まんぼー
ほね

地下2階から地上3階までまあ広すぎですw
展示物も本物の標本から化石や剥製、樹脂で作ったものまで
どれが本物でどれが作り物かさっぱりわからない。
巨大なゼロ戦は復刻かな?でもちゃんと飛んで欲しいな。

でもきっとここはそういう見方をするのではなくて
科学的好奇心ってやつを満喫するためにあるんだろう。

実際夫婦やカップルの客は美術館とかとは逆に男性の方が興味津々で
疲れた顔のご婦人の横で得意げに解説しているおじさんや
「もっとゆっくり見て来てもいいわよ」と奥様に言われている
旦那さんとかもいましたw

かくいう俺はほんとに科学的好奇心が欠如してるみたい。
骨格が美しいなー、という見方ぐらいしかできん・・

でもやっぱり体験コーナーはちょっと楽しかったw
つってもマジックミラーぐらいなんだけどね。

いまじゃパソコンソフトで素人が簡単に画像加工できる時代だけど
モニターの中ではない現実の(?)虚像の楽しみは
なんというか逆に新鮮で、ある意味衝撃でした(オーバー)。
ミラー

後は江戸時代の科学コーナーはなぜかとても親しみを感じました。
超リアルな木製(ツゲみたいな光沢ある材質)の人骨の模刻や
動植物の図譜。その造形や線は見ていてとても楽しい。
江戸解剖学

江戸時代は不定時法といって、日の出から日没までを基準に
昼と夜をそれぞれ6等分したものを一刻としたので
夏と冬では昼間と夜の一刻の長さが違うのが特徴なんだけど
その不定時時法の万年時計があって感動しましたよ。

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200601/column/015.htm

これ欲しいなー。とても欲しい(笑)


と、一通り科博を見て回ったら閉館時間に・・
化け物の文化誌のカタログを買おうかと思って急いでミュージアムショップに行ってみたけど、まるで教科書みたいで図版も小さくてがっかりしたので買わなかった。

やっぱり科学博物館とは巨大で立体的な図鑑なんだなあと思った。
子供の頃、まだ科学的好奇心旺盛な頃にここに通ってたら
きっと超楽しかったろうが、まったく反対側に固まってしまった
今の俺にはお勉強っぽくていまひとつ合わないみたいです。。

外に出たらもう真っ暗。
当然東博も閉まっているし、今日はこれでおしまい。

しかし上野ってゆっくりくつろげる食事処を知らない。
公園内の精養軒も知らぬ間にリニューアルしていて
ただ高いだけの使えない店になってしまったしなあ。
仕方ないので駅の近くの公園入口にある学食みたいなところで
値段だけはちゃんとしているカレーを食った。

ここのオープンテラスは日が暮れるとわらわら猫が集まってくる。
外で食事している客がいればその下にじーっと座って
おこぼれを狙う算段のようだ。
こういう人の多い公園内の地域猫は食いっぱぐれなくていいね。
通過猫
とらねこ



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