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「ダークマン」

ダークマン

サム・ライミ監督 1990年

ここ数日の韓国映画漬けから脱出しようと思ってハリウッド映画に手を伸ばしてみたが、ここでハズスと悲しいので手堅くサム・ライミの未見の映画w

この監督は今や「スパイダーマン」シリーズで超有名になってしまったけど、元々は1983年に「死霊のはらわた」でデビューした人だし、そのカルト風味は「スパイダーマン」シリーズにおいても健在。
「ダークマン」はサム・ライミ監督の第4作目。ベタな名前の通り一応はダーク・ヒーローものだけど、アメコミが元になっているわけではなくて原作はサム・ライミ本人。ジャンル的にはアクション・ホラーとかB級カルトものということらしいけど、特に怖くもグロくもないしゲラゲラ笑えるわけでもない。 amazonの商品説明では「初めてメジャー・スタジオで手がけたバイオSFアクション映画」ということになっている。

人工皮膚を研究している科学者ペイトン(リーアム・ニーソン)は、恋人の女弁護士が手掛けている賄賂事件がらみでマフィアに襲われ全身に重度の火傷を負う。収容された病院では実験動物扱いを受け、痛覚を取り除くためにに神経を切られるがアドレナリンが増大する副作用で感情を抑えることが難しくなる。
その結果、怒りによって超人的な力を発揮できるようになったペイトンは病院を脱走して廃倉庫にこもり、光に当たると99分で溶けてしまう未完成の人工皮膚を装着しては他人になりすまし、マフィアに復讐を挑むのだった…

要はダークマンとか言っても怒ってぶち切れるときに少し強くなるだけで、それほど凄いわけではない。あとは時間制限付きの人工皮膚で変装できるだけw にしても、一体どうやって廃倉庫に人工皮膚を作り出す機材を集めたのかさっぱりわからぬままどんどん物語は進行していく。

マフィアとの対決の場面では、ビルの谷間を飛ぶヘリコプターからロープで宙づりにされ、建設中の高層ビルの鉄骨の上での決闘シーンでは、フックのついたクレーンのロープにターザンのようにぶらさがり敵を蹴散らす。なーるほど、これでスパイダーマンを撮ることになったのねー、と誰もがうなずくシーンw
てか、このシーン見てて「そうかスパーダーマンってのは現代版ターザンだったんだ」って今更ながらに気がついたのは間抜けな僕だけ?(汗

火傷を負っていない頃のペイトンの顔の皮膚を被って恋人と再会し、遊園地でデートするシーンがある。的当てのゲームでちゃんと瓶を倒したのに「線を踏み出てたからダメ」といじわるな店員に言われ景品がもらえない。ペイトンの皮を被ったダークマンの真正面からのバストショット。背景は遊園地の乗り物なんだけど、この背景が紙を破ったようにビリビリと裂けていく。そう、ダークマンがブチ切れたのだ(人はこういう見せ方をライミ節と呼ぶらしい)。「そのピンクの象をよこせ!」と暴れだし店を壊しちゃう。

残忍なマフィアのボス(ラリー・ドレイク)は葉巻をカットするスライサーみたいな道具を使って笑いながら人の指を切るというベタな悪役だし、ほんとにサム・ライミって表現がクラッシック。というかアナクロ?
スパイダーマンにしてもそうだけど、途中でときどき50年代のハリウッド映画を見ている錯覚に陥ってしまうかんじは嫌いじゃないし、ちょっと嬉しかったりもする。ただ「ダークマン」では全体にこじんまりまとまっちゃってるのがちょっと残念。予算とか特撮技術のせいと言うよりは「ヒットする映画を作りたい」と望んだ結果なんだろう。

もくろみ通りアメリカで大ヒットとなった「ダークマン」以降のサム・ライミは、シャロン・ストーン主演の西部劇「クイック&デッド」や雪の田舎町で起きる渋い犯罪劇「シンプル・プラン」、ケビン・コスナー演じる大リーガーのラブストーリー「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」などの監督作品を経て、ようやく予算を気にせずに自分の好きなことが思う存分出来る大作映画「スパイダーマン」に至るわけだけど、個人的には「シンプル・プラン」や「ギフト」なんかの緊張感あふれるサスペンスが好きなんだよなー。
もうああいうのは撮ってくれないのかなー。

社会悪と戦うというにはあまりに個人的な復讐が終わって、ダークマンはまた人工皮膚を被って見知らぬものとなり雑踏に消える。「どこにもいて、どこにもいない。だれでもあって、だれでもない。俺をダークマンと呼んでくれ」という捨て台詞とともに。。

テーマ : ハリウッド映画 - ジャンル : 映画

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